意外に多い仮面うつ病

うつ病の種類の一つとして「仮面うつ病」というものがあります。
仮面うつ病という名称からは、うつ病を装っているかのような印象を受けるかも知れませんが、実際の症状はそういったものではありません。
これは「表面上は普通に見える」もののうつ病の症状が発生していることを指しています。
つまり、外部、ないしは自分からも分かりにくいうつ病のことを仮面うつ病、または隠れうつ病と呼んでいます。

では、何故同じうつ病でも外部から分かりにくいというようなことがあるのでしょうか?
その理由について、症状と合わせて紹介していきます。

仮面うつ病の症状

仮面うつ病の症状が外から分かりにくい理由として、心理的な症状よりも身体的な症状の方が強く発生するために、うつ病としての意識になりにくい、ということが挙げられます。
どうしてもうつ病=心の病気、というイメージが強いためか、身体に症状がでるものをうつ病だと意識しにくいのです。
では、具体的にはどのような症状が発生するのでしょうか?

まず、いわゆるうつ病で発生する身体的な症状が強く発露することがあります。
例えば下痢や便秘などの症状や、不眠症状などが代表的です。
さらに食欲や性欲が減退するなどの症状が発生することもあり、うつ病を疑うよりも先に体調不良を疑うのが普通です。
体調不良のために病院に掛かったところ仮面うつ病だと診断されて驚く、というケースも少なくありません。

もう一つ、うつ病の発生トリガーが分かりにくい、ということも原因の一つです。
いわゆるメランコリー型うつ病の場合、発生には明確な原因がある場合が多いのですが、これが本人にも分からない場合が考えられます。
うつ病を誘引している原因が明確ではないために、自分がうつ病になってしまう可能性を考えることがなく、結果的に発見が遅くなることが多いということです。

身体的に問題が出ているにもかかわらず、各種診察を受けても異常な結果が出ない、という場合にはこの仮面うつ病が原因となっている可能性があります。
このような症状の場合には薬では治らない事が多いため、ここから判断することもできるでしょう。
仮面うつ病については下記サイトなどにより詳しく紹介されていますので、症状に思い当たる節があるようならチェックしてみると良いでしょう。
参考:仮面うつ病とは|身体症状25項目

仮面うつ病と普通のうつ病は違うのか

では、仮面うつ病と普通のうつ病では、どのような違いがあるのでしょうか?
治療法の違いなどについて見ていきましょう。

通常のうつ病の場合、抗鬱薬等を利用することによって治療を進めるのが一般的ですが、仮面うつ病の場合には心理的な症状よりも身体的な症状が強く出てしまうため、そちらに対策できる治療を行っていくことになります。
例えば痛み止めや睡眠導入剤などを使うことによって、一時的に身体的症状を収めることになります。

仮面うつ病は身体的な症状が長く続くことによって悪化することが考えられるため、まずは身体的な症状を止めることで対策をしていく、ということになるわけです。