老いとうつ病

うつ病というのは、年齢に関係なく発生する病気です。
ただ、中には年齢によって発生する可能性が高まるタイプのうつ病というのも存在しています。
それが「退行期うつ病」と呼ばれるものです。
これは、年齢が進むことによって、つまりは老いによって発生するうつ病のタイプとなります。

老いによってうつ病が発生してしまう理由として、まず将来について不安を感じるタイミングが多くなる、ということが挙げられます。
健康的な不安、経済的な不安など、その原因となるポイントはさまざまですが、老いを理由とする不安がによってうつ病になってしまう可能性があります。
さらに、近しい人が亡くなる可能性が高くなるなど、外部的な要因からうつ病になってしまう可能性も高くなってきます。
年齢とうつ病というのは、必ずしも関係ないとはいえないわけです。

身体の老いからのうつ病

精神的な原因だけではなく、身体的な原因から退行期うつ病を発症してしまう可能性もあります。
特に影響が出やすいのは女性で、その背景には更年期障害があります。
更年期というのは閉経によってホルモンバランスが崩壊することでさまざまな体調不良が発生することをいいます。
その体調不良の一種として、脳内の伝達物質であるエストロゲンの放出が挙げられます。

このエストロゲンが発生すると、脳内における正常な情報伝達が難しくなり、うつ病の原因となってしまうことが知られています。
ホルモンバランスの崩壊に寄って発生するものなので、女性に多いものの男性でも発生する可能性があります。
これらの症状については退行期うつ病とは別に、更年期うつ病と呼ぶこともあります。
更年期でなくとも、ホルモンバランスが崩壊するとこのような症状が発生する可能性が高まるため注意をしておくと良いでしょう。

いずれの場合も、年齢による不安や体調不良の一環だと思い込んでしまう事が多く、うつ病だと気づかない人が少なくありません。
もし年齢に応じてこのような症状が見られるようになってきたら、一度心療内科や精神科などに掛かり、相談をしてみると良いでしょう。
早い段階で相談をすれば、軽度で治療することも可能な場合があります。