うつ病を薬で治療するのであれば抗うつ薬を用いる事になるのですが、抗うつ薬での治療に関してはいくつか気を付けておかなければならない事があります。
抗うつ薬に限った話ではないのですが、薬にはどうしても個人差があります。

人それぞれな部分も

効く人もいればなかなか効かない人もいますし、副作用が出てしまう人もいれば、全然出てこない人もいます。
この事実をしっかりと理解しておく事が必要です。
うつ病患者はただでさえ考え方がどこかとてもデリケートですから、薬を使っているもののなかなか効果が出ないと、「だから私はダメなんだ」「私は薬でさえ治す事が出来ない」といったように、さらにネガティブな気持ちになってしまい、うつ病を悪化させてしまう事にさえなりかねないのです。

これでは文字通り逆効果になってしまいますので、薬の効果には個人差があるのだと徹底しておかなければなりません。
医師が正しく説明するのはもちろんですが、効果が出ない時のフォローもしっかりと考えておくべきです。
それだけで患者の心境は全く違うものになりますし、「医師」という説得力のある人間の言葉でなければ、うつ病患者が曲解したり邪推してしまいます。
「私を励ますために本当は効きもしないものなのにこう言っている」と思われてしまうかもしれないのです。

医師の説得力

ですが医師であれば説得力がありますので、抗うつ薬を用いるのであれば医師がしっかりと説明する事が求められるのです。
そしてただ説明するだけではなく、長期的なものになるとも説明しておかなければなりません。

一般的に、抗うつ薬は服用してから効果が表れるまでは1週間から2週間ほど時間がかかるとされています。
飲んですぐに効果が出るものではなく、飲んでからもある程度は時間がかかるものです。
さらには体に負担を与えてしまうものですので、徐々に量を増やしていく事が大切になってきます。

それらの事を医師がただしく説明した上で、抗うつ薬を出すようにしなければならないのです。
うつ病は精神的なものですので、ちょっとした事が引き金となって大問題に発展する事とて十分にあり得るのです。

そのような事にならないためにも、抗うつ薬を用いる場合には「一般的な量」ではなく、「患者にあった量」として考慮してあげる事が求められます。
それだけうつ病がデリケートな症状だとも言えます。
かといって神経質になりすぎるとそれはそれで患者に精神的なプレッシャーを与えてしまう事にもなりかねませんので、バランスがとても難しいのも事実です。
どのような治療を行うにせよ、うつ病患者とはマニュアル通りの対応ではなく、相手の状態を正しく見極め、抗うつ薬の量はもちろんですが治療方針も考慮していかなければならないのです。